Seng Kee Tanさん
鎌田研究室の卒業生のSeng Kee Tanさんが、2011年より中国の福建省の莆田で有機農業を始められました。日本の技術を使って無農薬無化学で20種類の有機野菜、果物を栽培する他に、羊、鶏、アヒルなども飼育してその糞を有効に嫌気発酵して有機肥料を作り、それを土に返して土壌改良を繰り返しながら、野菜を栽培しているそうです。また、環境保護の一環として、ホテルから回収した生ごみを原料として、有機肥料に転換して使用することで、村の人達に安全な農作物を提供する傍ら、自然農法の教育の普及にも力を入れていらっしゃるそうです。2017年、3月より福州大学生物学科工程院と、リサイクルできる残飯、動物内臓、農作物の枝葉、魚内臓骨などを原料としてsaprocillusという微生物を使って分解を促進し、antioxidantを有する新しい有機肥料の共同研究を始めるそうです。
筑波大学大学院生時代のTanさん